お手紙帖 <前書き・手紙考>




残暑お見舞い申し上げます。

ブログで日々の記録、趣味の話をしたいなぁとぼんやり考えておりましたら、文通友達から暑中見舞いをいただきまして「そうだ、大好きなお手紙について書こう」そう思った次第です。

幼いころから手紙は貰うのも送るのも大好き。特にここ数年は文通をするお友達ができ、充実したお手紙ライフ(?)を過ごさせていただいています。

そんないただいた沢山の手紙たちは“お手紙帖”なる自作ノートに貼って保存(写真)。約2年半続ける中で、これが自分にとってはベストな方法だなと実感し、記録も兼ねてここに書こうと思います。

特に手紙の保存方法を指南するといった内容ではありません。手紙について思うこと、お手紙帖を作るに至ったきっかけや目的、長所と短所、楽しみや発見、ページづくりのグッズなど、わたしのお手紙ライフをゆるゆると紹介したいと思います。

手紙好きの方もそうでない方も、お付き合いいただければ幸いです。

もくじ

手紙を保管するということ

まず、“いただいた手紙を保管しておく”ということは、自己満足以外の何物でもありません。わたしのお手紙帖も例外でなく、こうしてネットにでも載せる機会がなければ人様の目に触れることはほぼなく、ただただ一人で眺めて、読んで、思い出にふけり楽しむだけのもの。

また、わたし以外の方がこのノートを見たところで、わたしほど楽しい思いをすることもないでしょう(逆もまた然り)。それは、手紙というものが“送り主”と“受取人”という一対一で成り立つ性格のものだからだと思っています。一般的な、美しくかわいいコラージュがなされていたり、びっしりと文字が書かれた人様のノートを見るのは、わたしのようなノート好きにとってワクワクするものがあり、見るだけで楽しく、またそのノート作りの工夫に感嘆し、勉強・参考にさせていただくこともあります。しかし、こと手紙においては、届いた日の気持ちや文章の内容といった、「あのとき○○さんが旅行先から送ってくれたのだったなぁ」「誕生日プレゼントと一緒に入っていたお手紙だったっけ」などという、ごくごく個人的な部分に起因する喜びなのです。

そのため、もし手紙を保存するのであれば、背伸びをせず、試行錯誤をしてでも自分に合った方法にするのが一番です。作って楽しい、見て楽しい、そして楽であること(わたし自身、ストレスがかかるほどの手間はかけません)。日々の生活に寄り添うものとは、いつでも気楽に向かい合える関係でいることが長続きのコツかもしれません。

手紙の魅力と“旬”

わたしにとって、手紙をもらうということはとても嬉しいことです。なかにはちょっと苦いお叱りの手紙もあるかもしれませんが、送り主がわたしのためだけに時間を割き、便箋やカード、切手を選び文章を考えて送ってくれる・・・そう考えると、どの手紙もあたたかいもの。

手紙好きのわたしは、手紙(特にはがき・ポストカード)において、絵柄、切手、消印(風景印)、文章、筆記具のインクが織りなす一体感は芸術に等しい!と思っています。全体に統一感がある手紙は落ち着きがあって憧れるし、インクにシールにと色鮮やかな手紙は楽しく元気な様子が伝わってくる。カードと似たモチーフや、季節の図柄の切手には、わざわざ選んでくださった送り主の心遣いや粋を感じます。

(もっとも、わたし自身が送る手紙はまだまだそんな領域に達せていません・・・)

また、上記のような“お手紙上級者”の手紙だけが素晴らしいわけはありません。わたしは、手紙には“旬”があると思っています。かたくるしい形式や技術、便箋やカード、文字の美しさを問わず、今の気持ちがポンと風に乗って届いたような手紙が一番「もらってうれしい」と思います。「わざわざわたしに!」と声に出てしまうくらい。

旅先で見つけたのだというコテコテの観光者向けポストカード、美術館・展覧会で販売されていたり、無料で配っている広告用のカード、ご自身で撮影した写真を印刷されたもの。「旅先で、移動時間までの短い時間に出してくれたのかな」と思う、メモのようにサッとペンを走らせたもの。カード一面に勢い溢れる字体・文体でみっちり書かれていて感動がこちらまで届いてくるかのようなもの。じっくり一つのことを考察されているもの。それぞれに面白味があり、その人の感性を感じます。

切手など細部までさらりと心遣いがなされており、且つ旬の手紙をもらったときなど、本当に感動ものです。わたしもそんな手紙を書けるようになりたい。

素晴らしすぎて・・・

そんな、素晴らしい手紙たち・・・これを捨てるなんて私にはできない。

いや、捨てる・捨てないなどは問題でなく、この手紙たちに失礼のないよう保管しなくては・・・!と思って出来たのが、“お手紙帖”です。

お手紙帖とは、いわば手紙たちのおうち(終の棲家)。

心地よく収まっていただけるよう、わたしなりの愛と敬意をもって、ページ作りを行っています。

はじめに記したように自己満足だけの世界。

手紙の保管方法にお困りの方の役に立つとも思えませんが、「こんな人もいるんだなぁ」とお付き合いいただければ幸いです。

お手紙文化が末永く愛されることを祈って。



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