‪【そのまま使える例文多数】自己評価の書き方とポイント – 成果を的確にアピールする方法




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本記事では、実際に2年連続で昇給できたわたしの自己評価の書き方をご紹介します。

例文は目次の”4.例文集”から飛べます。

自己評価をする理由を考えた




※例文・書き方だけ読みたい方は先へどうぞ
昇給するためには、仕事で結果を出したその後の工程も非常に大切です。

それは、人事考課において、
取り組みや成果を詳細且つ簡潔に自己評価に記す、つまり“上司に自分の取組みを100%伝える”という事です。
(人事考課、業績考課、考課票、達成度評価、査定票、考課シートなど様々な呼び方がありますが、ここでは自己評価と統一させていただきます)

まず、実際に自己評価を書く前に、目的の確認をしましょう。

まず第一に、上司が好き嫌いで勝手に評価をできないよう、”従業員一人一人の主張を聞く”というのは当然の目的です。

そして、何よりの目的は、いわゆる“人事考課”の判断材料です。

職場ごとに異なるかと思いますが、私の勤め先では主に以下の目的で使われています(会社の規約に掲載)。

  1. 昇給額を決める(ベースアップでなく貢献度によるもの)
  2. 賞与(ボーナス)の額を決める
  3. 進級や昇進の判断材料とする

考課は5段階評価でA~Eまでの人数割合はおよそ一定です。つまり同じ等級(や入社年度)の人と比べて誰が優秀かということを会社側が把握し、相対評価により順番をつけています。

営業部門などは売上額が目に見えますが、例えば総務や製造、品質管理といったサポート部門では業績が数値化されません。そのため、部署間で考課に不平等が生じないよう、それぞれの業務の中で求められていることの達成度によって考課しようという考えもあるようです。

サポート部門で働く方、また事務職の方なども「売り上げがないから」と自己評価を下げるのではなく、その部門・雇用形態で求められ、できたことを素直に書けばよいのです。

また、自己考課には昇給面以外の目的も兼ねているとわたしは感じています。

  • 上司や人事部門が従業員個々の仕事内容を把握する
  • 従業員個々の得意・苦手分野を把握し、今後の人事配置に生かす

会社の規模によって自己評価の使い方は様々だと思います。会社側が何を知りたいかを押さえておけば自ずと書くべきことが見えてくるのではないでしょうか。

自己評価を書く上で大切なこと




では実際にわたしが自己評価を書くときに気をつけているポイントをご紹介します。

ポジティブな表現にする

業務において反省は勿論大事ですが、自己評価ではマイナスの部分ばかりを書かないようにしています。もしマイナス点を書くなら、その失敗から得られた“次に生かすことができる点”を必ず書くようにしています。

これは仕事を行う上でも大事なことです。
失敗は誰にでもありますが、それを再び起こさないよう改善する姿勢は、より良い仕事をする上で欠かせません。

具体的、且つ簡潔に記す

いくら一生懸命成果を上げ自己評価を書いても、上司に読んでもらえなくては話になりません。

多くの上司は忙しい合間を縫って大勢の部下の考課を読み、評価をしています。読む気が無くなるような難しく長い文章は避けるべきです。

どれだけ多くの成果を残せたとしても、与えられたフォーマットに収まるよう、そして読みやすい分量、体裁に整えることが重要です。

この項目で気を付けるべきポイントは以下です。

  • 数値を入れる(%、時間、コスト、人数など)
  • 接続詞や無駄な説明を省き、できる限り短い過不足の無い文章にする
  • 「~だ」「~した」など言い切りの形にする、ですます調にしない

数値は客観的な判断をするのに欠かせません(ひとことに「売上が上がった」と言っても、それがたった100円なのか1億円なのかは伝わりません)。
「ですます調にしない」というのは、報告書やレポート、論文を書き慣れている方には当然ですが、「上司が読むから丁寧に書かなくちゃ!」と思う一般職(事務職)女性には多くみられます。敬語は文章が長くなる原因!

考課をする立場で考える

客観的に評価しやすい情報を書きます。

例えば、

  • 他者と異なる取り組み(差別化できること)
  • 昨年度と比較し出来るようになった事(自身の成長)
  • 精度、時間、コストなど職場で重視されていること

客観的に見て評価をしやすいということはとても重要です。

もしあなたが考課による昇給、や昇進、賞与増を目標とするなら、まずは
「これだけの成果があるのだから給料を上げるべきだ」と直属上司に思わせる必要があります。

直属の上司は考課をまとめたのち、役員に提出します。上司が昇給の必要性を述べられないような内容の薄さでは役員に説明ができないのです。
「自分が上司だったらどう考課するか」という点は、是非一度考えてみてください。


ここまでで「することが多すぎて昇給しなくてもいい…」と思ってしまった方は「ほんの僅かな昇給をどう考えるか。資産形成の基本は本業の収入。」を、ご一読ください。年数百円の昇給も、チリも積もれば立派な資産です!

絶対にやってはだめ!

  1. 出来てもいないことをでっちあげる
  2. 過大評価しすぎる
  3. 過小評価しすぎる

当然ですが、これらの行動は全くの逆効果!
「自分のことを分かっていない」と見なされ、むしろ評価を落としてしまいます。
そして、謙虚と卑屈は違います。
仕事での成果や努力を自分で客観的に振り返って、誠実に書きましょう。

一般職(事務職)の方こそ

過小評価しすぎないで!

一つ前の項目で、「過小評価しすぎる」ことがよくないと書きました。

一般職(スタッフ職・地域職)の方、「自分は特別な仕事なんてしていない。毎日決められたことをしているだけ」

そう感じていませんか?
よくよく自分の仕事を振り返ってみてください。
他の人と違う担当業務がありませんか?

例えば

  • 新入社員や異動者、産前・育児休暇復帰者の教育担当
  • 前任者から、または後任者への引継ぎ業務
  • 部内のちょっとした係(経理担当など)
  • 書類作成・マニュアル作成係
  • 資材・備品の購入担当

「あ、やってる!」という仕事が見つかるのではないでしょうか。
例え大きな成果ではなくても、ご自身の行なった業務内容を正しく伝えることが今後の評価につながります。

最後の例文集も参考に、一度仕事の振り返りをなさってみてください。

必要とされている仕事です!

「自分も毎日忙しいけれど、営業や企画開発のような仕事に比べると地味で誰でもできる仕事」
「同じことを続ける単純作業」
そう思ってしまう部分もあると思います。
でも、あなたの仕事は会社に必要とされているし、「地味な作業」がなくては会社が回らないのです。

いくら営業が沢山の新規顧客をゲットし、注文を受けても、その注文書を迅速にシステムに登録・手配し(事務)、商品に問題がないかを検査し(品質管理)、発送し(商品管理・物流)、何よりその商品を製造する製造ライン(生産)が必要。
様々な仕事があって初めて売り上げが出るのです。

それに、ガツガツした性格の人ばかり、おとなしい人ばかり…そのどちらに偏っても職場はギスギスします。
自分の仕事に自信を持ってください。

★例文集★




では、お待たせいたしました。
ここまでのポイントを押さえた例文をご紹介いたします。

大きく分けて「成果」「能力」「努力」の区分で書かせていただきます。

成果

  • 担当地域の売り上げが昨年度比で○円増加。会社の業績に貢献できた
  • 昨年度より担当顧客が○件増加。迅速に対応できるよう~を工夫した
  • 顧客リストの作成にエクセル関数・マクロを用いたフォーマットを導入。従来の2時間/月→5分/月へ時間短縮。人為的ミスの削減に繋がった
  • 物品購入を担当、安価な同等品への変更により〇万円コスト減できた。
  • ~のプロジェクトメンバーとなった。〇〇氏の方針に従い、××業務の補助を実施。△△を提案、導入に貢献できた
  • 昨年課内でよく起こっていた〇〇リストの誤りを課題と感じ、ダブルチェックの実施を提案、今期はミス無く終えることができた

能力

  • 今年度から1人で〇〇業務を担当した。経験を積むことで、昨年度より業務を迅速に行えるようになった ※入社二年目など
  • 新入社員(産休より復職された〇〇氏)の教育を担当。計画的に研修を実施でき、△△業務を一人で任せられるようになった
  • △△に関するマニュアルを作成した。契約社員やパートに任せられる業務が拡大した(①〜、②〜)
  • 以前は口頭で伝達されていた内容(具体例も)に関し、書類の作成、回覧、周知を徹底することでグループ全体のミスがなくなった
  • 昨年度より+〇%の業務を行えた。自分自身の技術を向上できた
  • 〇月の繁忙期も丁寧な仕事を心がけ、ミスなく業務ができた

努力

  • 職場の~が課題だと感じ、以下について取り組んだ(①~、②~)
  • 独学で△△の資格を取得、今後××業務に活かしたい
  • △△の勉強を継続中(○年目)
  • 知識を増やすため、文献や論文、ネットで情報収集を行った

新入社員編

はじめての自己評価(人事考課)に戸惑っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

安心してください。
難しい事を書く必要はありません。

新入社員に求められていることは

  • 研修(教育訓練)や業務の引き継ぎ、日々の業務
  • 社会人としてのマナーなど、最低限の事が出来ているか
  • 職場の先輩や上司と正しく意思疎通がはかれているか(報告・連絡・相談)

つまり、

  • 身近な仕事でできるようになった
  • できる部分から指示を待つだけでなく自分から行動した
  • わかる範囲で自分の意見を伝えた
  • 業務に関する知識を増やすため、分からないことは先輩に聞いたり文献で調べた

というような内容でよいのです。
以上のことを踏まえる具体的な例に落とし込むと、以下のように書くことができます。
例)

  • 〇業務に関する研修を受けた。不明点はその都度上司や先輩に相談し、解決するよう取り組んだ
  • ○○の書類について、毎回締め切りに余裕をもって提出するようスケジュール管理を徹底した

日々の仕事を振り返って、いつも気をつけている事を素直に書きましょう。
一年目は華やかな成果がなくとも、新入社員として求められることができていれば大丈夫!

2年目からは、さらに自分一人でできることを増やして、チームの中で何に貢献できるかを考えて仕事ができればいいですね。

最後に…自己評価は日々の仕事のまとめ

最後になりますが、今回お伝えしたいことは見栄を張るため、ズルをするためのような小手先のテクニックではありません

自己評価(人事考課)とは、決して自分の身の丈以上、実力以上の事を書くわけではありません。
日々の業務でしっかりと努力や工夫をし、成果を出して初めてアピールすることができるものです。

そのためには、日々の仕事の中で、常に

  • 改善できるところがないか
  • 新しい事ができないか
  • 自分の得意分野って何だろう?

など、考え行動する事が大切です。

しっかり成果を出したら、あとは認めてもらうためにひと工夫!それが、今回ご紹介した内容です。

「仕事で頑張ってそれなりの成果を挙げられたけれど、どうやって伝えたらいいのかわからない」
普段仕事で報告書など書くこともなく、文章の書き方がわからない。

そんな方に、本記事が自己評価を書く際のお役に立てたなら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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2 件のコメント

  • 自分の考えを発することがなかなか苦手な為
    とても参考になりました!
    ありがとうございました(*´ω`*)

    • たましゃんさま

      コメントをいただきありがとうございます!
      “伝えること”って、とても難しいですよね。特に、努力した事を書くのは少し気恥ずかしく思ったり…

      どんな時もそうなのですが、特に自己考課では、相手(会社や上司)が何を聞きたいのかを意識して、具体的に淡々と取り組まれた事を書くことがコツかもしれません。
      私は、はじめからきちんとした文章を書こうとせず、まずはざっと箇条書きで書き出すのですが、まとめやすくなるように感じています。

      この記事がお役に立てば幸いです(*´`)

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